NTTロジスコ

導入事例Case

株式会社ケアマックスコーポレーション

導入サービス | 在庫管理ソリューション

属人化したベテラン頼りの在庫管理の悩みをシステム導入により解決
的確な需要予測により欠品アイテム数や他倉庫からの出荷数量を大幅に削減

  • ベテランスタッフの経験や勘頼りの人手による在庫管理からの脱却
  • 欠品時に他物流センターから出荷する無駄なコストの抑制
  • 在庫管理スキル・ノウハウの属人化解消に向け在庫管理ソリューションを導入
  • さらに精度の高い需要予測に向けてシステムを刷新
  • 受発注業務の自動化で属人化した在庫管理の悩みを一挙に解決
  • 精度の高い需要予測で欠品アイテム数やコストが嵩む他倉庫からの出荷数量の削減を実現

株式会社ケアマックスコーポレーションは、福祉用品・医療機器の総合卸商社です。同社は、全国9カ所の物流センターから販売店に向けて商品を配送していますが、アイテム数が増加する中で在庫管理や配送コストの課題を抱えていました。同社はどのように課題を解決していったのか、物流センターを統括する総務部長の髙橋直哉氏にお話を伺いました。

  • 株式会社
    ケアマックスコーポレーション

    取締役 総務部
    部長

    髙橋 直哉 氏

課題

スタッフの経験と勘に依存する在庫管理が限界を迎え
多品種少量の在庫を適正化するソリューション導入を検討

高知県に本社を置く株式会社ケアマックスコーポレーションは、福祉用具や医療機器などを取り扱う卸専門企業です。取扱メーカーは1,500社以上、アイテム数は約20万点を超え、全国9カ所の物流センターから、顧客である福祉用具・医療機器を扱う販売店に向けて最短最速で商品を配送できる体制を構築しています。

「主な契約先は販売店であるため、基本的に個人のお客様に配送することはありません。とはいえ販売店の顧客である病院や介護施設、ECサイトを運営する販売店からの要請で個人のお客様に直送するケースも増えてきています。景気に左右されるものでもなく、季節変動も少ないものの、長期連休の前後に注文が殺到することが多いですね」と語るのは、同社の全国の物流センターを統括する同社総務部部長の髙橋直哉氏です。

順調に業績を伸ばし取扱商品数が増えてきた中で、同社物流センターのアナログな在庫管理体制は限界を迎えており、さまざまな課題が顕在化します。「当社の在庫の特徴は多品種少ロットであり、従来は10年以上の経験があるベテランスタッフが自身の経験や勘で受発注などの在庫管理を担っていました。もちろんシステムから補充のアラートが鳴り、最小補充数の判断はできるのですが、送料が無料になるから多めに発注する、引合いが多いから追加で発注するといったシステムでは補えない販売店側の事情による需要変動の予測をスタッフの肌感や職人技に頼っていました。」(髙橋氏)

同社の社長から「もう人が在庫管理を判断する時代ではない」というひと声もあり、従来の在庫管理システムを抜本的に見直すことが決まったころでした。髙橋氏は、3PLサービスで20年来の付き合いがあるNTTロジスコから在庫管理ソリューションの提案を受けて導入を決断し、検証を重ねて1年がかりで実装したといいます。

対策

在庫管理ソリューションの導入で業務の属人化は解消
さらに精度の高い需要予測に向けた刷新提案を採用

NTTロジスコの在庫管理ソリューションが導入されたことにより、新商品の安全在庫の手動設定は残しつつも、ベテラン頼りの在庫管理は一定の改善効果が見られたといいます。「導入後、しばらくして在庫管理を担当していたベテランスタッフが退職することになったため、結果的にはこのタイミングで導入して正解だったと思いました。その後、在庫管理を引継いだ若手スタッフは、意図的に数量を増やすといった職人技なしでも受発注業務を担ってくれています。」(髙橋氏)

物流センターで欠品が生じた場合には、出荷指示のあった物流センターと他の物流センターの複数拠点から商品を配送することになり、重複して出荷作業費や配送費が発生してしまうという課題が生じていました。さらに、その物流センター間の在庫の貸し借りをシステムで補正しないことにより、物流センターの需要予測の精度が低下することも問題となっていました。

「9つの物流センターの中でも多くの在庫を持つのは横浜と大阪の2拠点です。東日本と西日本をカバーする位置づけですが、販売店からの急なオーダーやメーカーからの出荷の遅延などもあり、欠品が多いという課題をなかなか解決できず、営業担当や事務担当から何とかして欲しいという声が上がっていました。そんな矢先、NTTロジスコから在庫管理ソリューションを刷新する提案があったのです。」(髙橋氏)

NTTロジスコから提案された新たな在庫管理ソリューションには、A倉庫の欠品によりB倉庫から出荷された商品の出荷実績を踏まえた出荷数の補正機能が備わっており、商品の需要予測の精度を大きく向上するメリットがあります。さらに需要特性に応じた安全在庫量の自動設定により、人手を介すことなく安全在庫の適正化も可能です。加えて、需要予測モデルの自動選択による予測精度の向上、季節変動を考慮した需要予測補充モデルの自動適用による在庫精度向上、欠品アラート機能による欠品防止といった豊富な機能を備えています。「提案を受けて、ここは長いお付き合いがあり私たちの現場を熟知しているNTTロジスコに任せようと判断しました。」(髙橋氏)

効果

属人化の解消に加え、欠品アイテム数や他の物流センターからの出荷数量を大幅に削減
新人スタッフでも引継ぎなしで対応可能な受発注業務の体制を構築

在庫管理ソリューションが刷新されたことで、同社が抱えていた欠品の課題は大いに解消されたといいます。「需要予測の精度がかなり向上したため、欠品で他の物流センターから商品を配送することは非常に少なくなりました。何よりお客様に欠品のご迷惑をかけることが無くなり、速やかにお届けできるようになったことが最大の効果です。在庫は増えたのですが、1度にまとめて入荷することによる入荷作業費と送料の削減や、欠品による他倉庫での出荷作業費や配送費の増加抑制といった効果が出ています。2024年問題で物流コストが上がったものの、トータルコストは昨年並みに抑えられているというのが実感ですね。」(髙橋氏)

需要特性に基づく安全在庫の自動設定が実現できたことで、経験の浅いスタッフでも受発注業務が担えるようになったという効果も出ています。「在庫管理ソリューションは日々在庫の出荷実績データを分析して最適な需要予測の数値を弾き出してくれるため、非常にシンプルに業務が回るようになっています。従来のように業務の引継ぎに手間や時間をかける必要もなくなりました」と、髙橋氏はソリューションを高く評価しています。

 

在庫管理ソリューションの導入効果

NTTロジスコの調査によると、欠品アイテム数27%削減、他の物流センターからの出荷数量65%削減という定量的な効果も出ています。「他の物流センターからの出荷数量に関しては50%減くらいかなと思っていましたが、もっと効果が出ていたことには驚きました。現在もNTTロジスコと毎月定例会を開き、現状分析と改善の検討を行っており、単なる振り返りではなく、より深掘りした課題や新しい気付きなども示唆していただいています。より良いソリューションにするための改善を続ける社員の方の姿勢には大いに満足しています。今後もNTTロジスコと共に、在庫管理のスタイルをブラッシュアップするチャレンジを続けていきたいですね。」(髙橋氏)

企業プロフィール

社名 株式会社ケアマックスコーポレーション
本社 高知県高知市上町二丁目6番9号
事業内容 心から安心して使える介護用品を通じて、最高のおもてなしとともに福祉社会の「支援と介助」を提供する卸専門企業。お客さまに必要とされる新しい価値を創造・提案し続けることで福祉業界の発展に寄与し、さらに事業環境の変化に対する変革のスピードアップを目指している。
URL https://www.caremax.co.jp

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