NTTロジスコ

導入事例Case

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

導入サービス | 物流センター内お客様専用環境構築サービス

NTTグループのB2B2Xビジネス支援に向けて
物流センターに共同検証ラボ「N Space」を構築

  • 5Gなどの次世代技術を活かしたNTTグループ向けサービス創出力・提案力の強化
  • 分散していた検証環境の統合
  • NTTロジスコのセンター内に共同検証ラボ「N Space」を構築
  • より高品質かつ大規模な一気通貫のシステム検証が可能に
  • イノベーション共創環境の創出に向けた社内外のコミュニケーションの活性化

国内大手のシステムインテグレーターである伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、
ビジネスパートナーとしてNTTグループを支援するため、
NTTロジスコの物流センター内にNTTグループ向の共同検証ラボ「N Space」を開設しました。
ラボの開設にあたり、同社がどのような課題を持ち、
解決していったのか同社情報通信第1本部の中嶋剛氏と阿部竜也氏にお話を伺いました。

  • 伊藤忠テクノソリューションズ
    株式会社

    情報通信第1本部
    基盤技術第2部 部長

    中嶋 剛 氏

  • 伊藤忠テクノソリューションズ
    株式会社

    情報通信第1本部
    基盤技術第2部  部長代行
    ネットワーク開発第1課 課長

    阿部 竜也 氏

課題

NTTグループのB2B2Xビジネスを支援し、新たなサービス創出を支える検証環境の構築
検証環境の分散配置による運用のムダの改善

国内有数のシステムインテグレーターである伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)において、NTTグループ向けのビジネスを展開しているのが情報通信第1本部です。同本部ではNTTグループが掲げる“デジタルトランスフォーメーションの推進”、“B2B2X”ビジネス(消費者や企業などのエンドユーザーである“X”を開拓するために、ミドル“B”のパートナーと連携しつつ新たな価値を創出しサービスを提供すること)の支援に注力。5Gなどの先進技術を駆使した新たなサービス創出のためには、従来の検証環境を見直す必要があったと語るのは基盤技術第2部 部長の中嶋剛氏です。

「いまやIT業界は技術や製品を売るのではなく、それらを利用して新たな価値を創出するサービスが求められています。しかし、従来当本部の検証環境は4カ所に分散しており、知見やノウハウが社内で共有しにくい状況でした。新たなサービス創出のためには、社内はもとより、お客さまであるNTTグループとも円滑に協働できる“一気通貫”の検証環境の構築が必要でした」

さらに従来の検証環境は、ネットワークシステム全体の大規模な検証ができないことに加え、重複する装置や遊休設備が生まれやすいといった運用面での課題も抱えていました。

「検証環境の統合により運用の無駄をなくすこと。そしてNTTグループのB2B2Xビジネスを強力に支援できるソリューションパートナーとして、インフラ領域からアプリケーション領域までトータルな検証ができる環境整備こそが、NTTグループとのより緊密な関係構築のための“はじめの一歩”になると考えました」(中嶋氏)

対策

十分なスペースと電力の確保ができるNTTロジスコの物流センター内にNTTグループ専用の共同検証ラボ「N Space」を構築

当初CTCには、自社内のデータセンターに検証環境を統合する考えもありました。しかし構築予定の検証ラボが大規模であったため、それに見合う環境を社内に用意するのは困難だったと語るのは基盤技術第2部 部長代行の阿部竜也氏です。

「最大60台のサーバーラックと複数の検証用ルームおよび執務室が収容できるスペース、これらの設備を稼働させる電力の確保、さらに空調の整備などを考えると社内での構築は困難でした。そこで条件を満たす環境を社外で探すことになりました」

同社が検証ラボを構築する場所として候補となったのが、3PL業務を委託するNTTロジスコの物流センターでした。調達した製品の各種設定やインストールなどのキッティングで現地を訪れることの多かった阿部氏は、選定理由を説明します。

「CTCの物流拠点はNTTロジスコの物流センター内にあり、土地勘や施設の状況も把握していました。私たちのお客さまと同じNTTグループであることも追い風になりました。何より大規模検証ラボの構築に必要なスペースや電力供給等の設備条件を満たす提案をしてくれたことが最も大きな選定理由と言えます」

こうしてCTCは、NTTロジスコにある物流センターに隣接したエリアに検証ラボ構築を開始。NTTロジスコではプロジェクトチームを立ち上げ、定期的な打ち合わせを重ねながら構築を進めていきます。「設備を安定して稼働させるためには空調で一定の温度を維持する必要がありました。そこでNTTロジスコは検証環境に使える電力を必要量確保するため、空調の動力にはガスを使うといった柔軟な提案をしてくれました」(阿部氏)

さらに、熱だまりを防止する空調管理や事務エリアの防音対策、生体認証や監視カメラを利用したセキュリティ対策なども整備。工事開始から4カ月というタイトなスケジュールで、NTTグループ向けの共同検証ラボ「N Space」の構築は完了します。

「N Space」内のエントランス
「N Space」内のマシンルーム
「N Space」内の共同検証ルーム

効果

B2B2Xを加速する一気通貫のシステム検証が可能に
拠点統合による社内連携強化で新サービスの創出へ

共同検証ラボ「N Space」が立ち上がったことにより、NTTグループ向けの検証環境は大幅に改善されました。「物流センターに隣接して検証環境があり、共同検証用のスペースもあるため、お客さまを招いてキッティングから検証までがスムーズに行えるようになりました。B2B2Xの“X”にあたるエンドユーザーのお客さまの設備を構築してPoC(注)を提案するといった柔軟な対応も可能になっています」(阿部氏)

大規模システムを構築することが多いCTCにとって、大量のサーバーや通信機器などの保管に加え、検査・キッティング作業を行う物流センターは大きな役割を担っています。物流センターと検証ラボが隣接することにより、検証ラボへの移送コストの削減、拠点間の移送リードタイムの短縮、製品管理稼動の削減等納期や品質への高い要求に応えられるようになったことも大きな収穫でした。さらに複数の検証環境の集約によるメリットを中嶋氏は次のように説明します。「スペース、設備、電気代など、集約によるコスト削減効果は大きいと思われます。とはいえ最大の効果はお客さま、エンドユーザーさまを交えて一気通貫のシステム検証ができるようになったことであり、そして社内の部署を横断して課題を共有し、未来を語り合えるようなコミュニケーションが活性化したことです」

CTCの「N Space」は、最初の一歩を踏み出したばかりですが、すでに構築に関わった両氏は大きな夢を描いています。阿部氏は「今後はN Spaceのみならず、お客さまやメーカーの所有する検証ラボと相互連携することで、より大規模な検証を行い、新たなサービス創出に向けての取り組みを加速していきたい」と語ります。一方、中嶋氏は「いずれは5Gの基地局をN Space内に設置して、本当の意味でのエンドツーエンドな検証環境を実現したい」と続けます。

“はじめの一歩”に続く次のステップを踏み出すために、パートナーのNTTロジスコに対しても中嶋氏は大きな期待を寄せています。「物流のスペシャリストとして検査のプロが多く在籍されているので、海外ベンダーの製品を日本の品質基準に合わせる高度なサポートをお願いしたいと思っています。物流、品質、そしてテクノロジーのハブとして、私たちと一緒に未来を描いていただくことを期待しています」

いずれCTCの「N Space」から生まれた新たなサービスが、世界を変えることがあるかもしれません。そのようなイノベーションの誕生に向け、NTTロジスコは物流面から手厚いサポートを続けています。

  • (注) PoCとは、Proof of Conceptの略で、新しい概念や理論、原理、アイデアの実証を目的とした、試作開発の前段階における検証やデモンストレーションを指す。

企業プロフィール

社名 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
本社 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル
事業内容 お客様のパートナーとなる総合ITサービス企業です。コンサルティングから設計、開発・構築、運用・保守サポートまで、先進のITソリューションやクラウドサービスを組み合わせてお客様の課題を解決します。通信、放送、製造、金融、流通・小売、公共・公益、ライフサイエンス、科学・工学など、全ての分野で最適なサービスを提供します。
URL http://www.ctc-g.co.jp/

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