株式会社NTTロジスコ(代表取締役社長：中江康二、本社： 東京都大田区、以下「NTTロジスコ」)は、物流業務と発注補充業務の企画・構築・運営を包括してサポートすることで、荷主企業のロジスティクスの効率化を図る「ロジスティクスDXソリューション」の提供を開始しましたのでお知らせいたします。

1. 背景
   　昨今、Eコマースの拡大等により需要変動の予測が難しく欠品や過剰在庫が発生したり、社会情勢の変化に伴う調達リスクへの十分な備えができていなかったりと、多くのお客様がサプライチェーンにおける様々な問題を抱えています。また、物流クライシスが叫ばれ、ドライバーの時間外労働の上限規制適用による「物流の2024年問題」など、荷物を運べなくなるリスクが高まっています。多くの企業がESG経営を推進する中、NTTロジスコのお客様からも持続可能なロジスティクスを目指し、抜本的な改善に取り組みたいという声も多く聞かれます。このような問題解決に向け、「ロジスティクスDXソリューション」の提供を開始しました。


2. 「ロジスティクスDXソリューション」について

   (1) 概要

   物流現場での気づきや倉庫・輸配送のキャパシティ等の制約をサプライチェーンのプランニングにフィードバックすることで、在庫の最適化に加え、物流業務を平準化・効率化し、サプライチェーン全体のパフォーマンス向上を図ります。
   特に、AIや高速処理が可能なクラウドサービスを活用し、現場の気づきに基づくロジックや物流条件を考慮して「在庫＋物流」を最適化する発注補充計画の策定をサポートします。

   
   

   (2) 特徴およびお客様のベネフィット

   ①現場の気づきをデジタル化・ロジック化

   車両の積載率や梱包の充填率など、物流現場でのムダ・ムラ・ムリの気づきをデータに基づき定量的に分析・検証し、ロジックに展開します。そのロジックをシステムに反映し標準化することで、物流効率を考慮した発注補充計画の策定が可能になります。
   
   

   ②仕入先や納品先との物流条件の交渉を代行

   仕入先や納品先との納期調整や前倒し納品等の物流条件の交渉を代行し、車両やロボット、倉庫スペース等の制約を考慮し物流波動を抑制して、業務の平準化を図ります。それにより、物流リソースを最大限活用することが可能となり、設備投資の抑制、環境負荷の低減、運べなくなるリスクの緩和にも繋がります。
   
   

   ③AI等を活用した在庫及び物流の適正化

   現場の気づきや物流条件を考慮した発注補充計画を策定することで、お客様のサプライネットワーク全体での在庫を適正化し、EOQ（経済的発注量)を追求します。在庫の適正化によるキャッシュフローの改善に加え、保管・輸配送・倉庫内作業コストも削減できます。さらに、AIやシステムを活用し計画サイクルを短縮することで、納期遅延等の調達リスクや需給変化への対応力の向上、および欠品の防止による売上拡大に貢献します。